どすこい!BAMBI部屋

アクセスカウンタ

zoom RSS 寄せて集めてコラージュした短編集だったのか

<<   作成日時 : 2017/03/03 01:12   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

















☆伊坂幸太郎「首折り男のための協奏曲」新潮文庫 表紙

この本は短編集なのだが、元々は各作品が別々の小説誌に掲載されたものを、この文庫に合わせて再編し直したものだ。
それぞれの作品の関連性は濃さ薄さはあるが、なんらかのつながりを持っているので、最初は短編じゃなくて長編なのかと勘違いして読み進めてしまい、かなり進んでから短編集だと気付いた。
巻頭の「首折り男の周辺」に出てくる登場人物、時間の流れ方、場所などで2編目以降の作品が関連する構成になっているので、紛らわしいったら。
「首折り男の周辺」」には出てこないが、他作品に何度も出てくる探偵で泥棒でもある黒澤も短編どうしを関連づける働きをしている。
この黒澤って、伊坂幸太郎の別の作品にも出てきたような気がするな。
そう思って書棚で探したら『フィッシュストーリー』という中短編集の「サクリファイス」に探偵として登場していた。
他にも泥棒で登場する小説があったきがするが…
見つけた!
同じく「フィッシュストーリー」の中編「ポテチ」に空き巣として登場してた。
あと長編の『ラッシュライフ』では主役で登場、泥棒だった。
これ、映画レンタルして観たんだった。
堺雅人が黒澤役だったけど、自分の「黒澤」イメージと違って爽やかにカッコよくて、シラけたことも思い出した。

話がだいぶ脱線した。

伊坂氏の過去の作品傾向だと、最終章でバラバラで関係なく思えた各章の人物たちが見事にジグソーパズルに嵌まって、「そうか、あの時の!」とか「あいつはこいつだったのか!」(どいつだw)となるんだけど、この短編集はどれも単独で完結していて、つながりは必要なかった。
特に最後の短編「合コンの話」では、首折り男の仕業と思われる死体が発見されたのと同じ町で合コンしているだけである。
ちょっと怪しい男が合コン会場内に居ることは居るが、合コンメンバーの一人と店内でぶつかるその男が黒澤なのか、首折り男なのか、謎めいた一瞬の登場だ。
けれど各短編は間違いなく袖すり合っている。
「あとがき」と福永信氏の「解説」を読んで、作家の意図したことや、黒澤の配置の妙がようやくわかった次第。
ちなみに、この文庫化に当たって、短編どうしを関連づけるために登場人物名を変えるなど若干の加筆修正はされているということだ。
バラバラなようで繋がっていて、繋がっていると思わせて切断されている、そんな仕立てにすることで、凡庸に着地しないようにしているんだそうである。
凡庸な読者(私)には、どうもしっくりこないんだけれどもね。

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
寄せて集めてコラージュした短編集だったのか どすこい!BAMBI部屋/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる