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zoom RSS 道尾ワールドに浸る

<<   作成日時 : 2017/08/02 01:18   >>

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☆道尾秀介「貘の檻」新潮文庫 表紙

いかにも道尾秀介といった作品に満足。
近頃は、私が勝手に求めるタイプと違った小説もたくさん書いている道尾氏。
今回は久々にどっぷりハマらせてもらった。

幼き頃の出来事のせいで、息子を持つようになってからジワジワと精神を病むようになった主人公・辰男。
息子が成長して、自分が衝撃的な場面を目撃した年齢になると、どうしても幼少時の思いにとらわれ、今は結婚生活も破綻している。
ある日、辰男の目の前で電車に飛び込んで女性が轢死する。
一瞬見えた特徴ある顔の傷で、その人は32年前に同じ村に住んでいた女性・美禰子(みねこ)だとわかる。
轢死事件は週刊誌でも取り上げられ、32年前に死んだ自分の父親が起こしたとされている事件までが明るみに出てしまう。
その父の記憶こそが辰男の心の闇の原因だ。
辰男は密かにある思いを持って、今は妻に引き取られている息子を伴い、招かれざる客ではあるが生まれ育った村に行くことを決める。

辰男が見る夢の描写がおぞましい。
彼が子供の時に見てしまった父の様子、父の行動の謎、それが辰男の見る夢とどう連鎖するのか、必死で読み解こうと思った。
しかし、この夢の謎を上回る困難が辰男を待ち受けていた。
いつものことながら、こちらの想像や見当をはるかに凌駕する展開に翻弄されてしまった。
泥沼のような人間関係と心の闇と絶望を味わいたいのなら、是非おすすめしたい。
ディープでヘビー。

解説文も是非合わせて読んでほしい。
最近見られる読書傾向と道尾秀介の真骨頂とも言える本作がいかに真逆を行っているかがよくわかる。
私はもちろん真逆の道尾派だ

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