日本人が感情移入しやすい戦国シェイクスピア

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☆ザ・チョンマゲ群団「マクベス~謀略の城」チラシ

品川区のスクエア荏原ひらつかホールは初めて出かけたが、一昨日の上野ストアハウスといい、我が家からは遠いなぁ。

今年8月に続いての同団体の観劇だが、今回は戦国武将の物語とあって、衣装が豪華だった。
甲冑、殿や奥方たちの衣装、魔女たちの華麗なダンスとビジュアル的に見応え十分。
シェイクスピアの原作「マクベス」よりも、ぐっと日本人の心に訴える内容だったと思った。

歴史上の人物・松永弾正久秀をマクベスに置き換えての脚本。
チラシによれば「あの織田信長をして『酷烈奸悪にして強欲』と言わしめ、まさに下克上の悪名高き戦国武将」なのだそうだ。
マクベスはもちろん、マルカムやマクダフに匹敵する武将も散りばめ、私の好きな彼らの独ゼリこそ一部カットや潤色を施されているものの、この戦国物語にはかえってわかりやすいセリフになっていて好印象。
また、マクベス夫人にあたる「艶」は本作では身籠もっていたね、ちょっと斬新。
艶は流産してしまうが、彼女が精神異常に追い込まれる理由に説得力を与えていた。

休憩が入る二幕もの。

一幕だけで90分くらいあるのだが、マクベスにあたる松永の殿様の祝賀会の前まで延々引っ張っちゃう。
私がシェイクスピア・シアターに所属していた頃、今はもう無くなったけれど文京区にあった三百人劇場で上演したマクベスの場合は、祝賀会が終わるところまでが一幕だった。
戦国時代に置き換えているので、冒頭で歴史的状況の説明的なセリフが挿入されているせいだろう。
織田信長の天下統一前夜と言える時代で、浅井長政もまだ健在、こういうシーンがあるから時代設定がよく飲み込めるようになっていて、長尺にはなったけれど必要かつ効果的だと感じた。
艶も原作と違って敵方に討たれ、最後は「吉原炎上」を想起させる燃える城内でマクベス夫妻、もとい松永の殿と奥方が一緒に絶命するというドラマチックなラストだった。
長い芝居が苦手な私だけど、それにも増して贅沢な舞台を見せてもらったなぁという印象の方が強い。
そうそう、魔女たちも原作ではヘカティを入れて4人だったが、5人出てきて、全員がダンサー。
素晴らしいダンスを堪能した。
終演後にメイクそのままのダンサーさんをロビーで見たら、客席からは気付かなかったのだが見たこともない白とゴールド2色使いのグリングリンにカールした付けまつ毛で驚いた、美しかった

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